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あだち動物病院
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臨時休診情報

眼科

わんちゃん、ねこちゃんに限らず、ウサギさんやハムスター達も目をしょぼしょぼさせたり、目ヤニがたくさんついていてどうしたのかな?と驚くことがあります。

目が真っ赤になったと言われて慌てて来院されたり、瞳が白く見えて白内障ではないかと心配される飼い主さんが多く来院されます。

目の異常は突然起きることが多いです。
何日も様子見をすることで、急速に悪化したり、飼い主様が見ていないところでこすったりして症状を重くしてしまうこともしばしばです。

なるべく早く来院されることが重要です。
難しいときは、電話などでもいいので早めに問い合わせていただき、症状をお伝えください。

眼科 症例紹介

犬の難治性角膜潰瘍

非治癒性糜爛 外科的な治療

角膜の同じ位置に繰り返し損傷が起きて、点眼処置を行なっても種類を変えても内科的治療では完治できないことがあります。そのような、難治性の角膜の損傷に対して外科的治療を行いました。

7歳のパピヨンの女の子です。

眼が白くなって、点眼をしていたけれども、常に気にして眼をとじていて改善がないということで来院されました。

眼の患部写真

角膜が広範囲に白濁し、角膜表面に糜爛が認めれれました。常に羞明(目を開けていられない状態)をしていました。これは、角膜の表面は刺激に対して敏感なため、糜爛で細かい傷があることにより瞬きをするたびに痛みが出るためと考えられます。

麻酔科で角膜上皮の糜爛部位(白く濁った場所を、全て除去する手術を行いました。

眼の手術写真

手術後は、フラップ(瞼を閉じて角膜の表面を守る処置)をして2週間行いました。

手術後2週間後にフラップを解除しました。

フラップ解除後の患部写真

羞明は認めらませんでした。

治療後の患者写真

点眼を4週間行いました。

■手術から2ヶ月後

手術から2ヶ月後の患部写真

中心部に薄く白濁部位が認められますが、かなり改善が認められます。

目のチェックポイント

このどれか一つでも当てはまれば、目に問題の可能性があります。

できるだけ早くご相談ください。

目の構造

目の構造はよくカメラに例えられます。 物をみるために精密機械のように重要な役割をもつ組織が集まっています。 眼球とそれを保護するまぶたで構成されています。

眼球は、外層が角膜と強膜という強靭な繊維膜で 形成されています。 その内側(内腔)を眼房水が満たすことで、 一定の大きさを維持しています。

ぶどう膜が内張して 内部には、虹彩、水晶体、硝子体、タペタム層、網膜、視神経 があり眼房水が、循環しています。

目の構造

結膜の構造

結膜は上下まぶたの裏側(眼瞼結膜)と眼球表面(白目と呼ばれる眼球結膜)を覆う薄くて透明な粘膜です。

結膜の役割

涙の成分である粘液を分泌して目を保護しています。また目の動きを容易にしています。

角膜の構造

角膜上皮、上皮基底膜、固有層(実質)デスメ膜、角膜内皮細胞層からできています。

角膜の役割

角膜は物を見るために網膜に像を結ぶための窓口のレンズです。表面は細胞が密に配列していて、外部からの細菌やウイルスの侵入を防いでいます。

ぶどう膜の構造

ぶどう膜は目をかたちづくる3層の中間層です。虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの部位で構成されています。

ぶどう膜の役割

目の中に血液や栄養を供給します。

虹彩

カメラでいうところのしぼりです。光の強さで瞳孔を調整します。

毛様体

目に栄養源である眼房水を産生しています。
この圧力によって目の大きさを保っています。

脈絡膜

目の後の部位への栄養供給や排泄物の排除をおこなっている。

水晶体の構造

柔らかく、血管がなく透明細胞が集まっています。層状構造で周囲は水晶体嚢という袋のおおわれている。

水晶体の役割

光を屈折させて、網膜に焦点をあわせています。

網膜

カメラでいうところのフィルムです。画像を受け取る膜です。

視神経

網膜に投影された画像を脳に伝えるコードの役割があります。

まぶたの構造

まぶた表面は皮膚で、裏側は粘膜で構成されていて、その境目にはマイボーム腺が多数開口しています。
上まぶたの縁には睫毛が生えています。
さらに、犬猫のまぶたの内側(目ガシラ部分)には、瞬膜という第三の瞼(第三眼瞼)があります。

まぶたの役割

まぶたは、目を瞬時に閉じることで、眼球を保護しています。
まばたきをすることで、目の異物をとりのぞいたり、涙を角膜や結膜に分布させています。
マイボーム腺からは、油が分泌されて、涙の乾燥を防ぎます。
瞬膜は、涙の一部生産(約30%)をしています。

目の病気 (まぶたの病気)

睫毛乱生

生えている方向が不規則な睫毛のことを言います。内側に向いているのもは、 眼球にあたり刺激となって、角膜が障害されることがあります。

異所性睫毛

内側に向いて睫毛が生えている状態です。いわゆる逆さまつげです。

治療法:角膜にあたっている睫毛を抜きます。

眼瞼炎

まぶたが腫れたり、赤くなったりする、瞼の皮膚の炎症のことを言います。

治療法: 抗生物質を投薬、点眼をおこないます。

眼瞼外反

下まぶたが、外側にめくれたり垂れさがった状態のことです。 つまり見た目ではアカンベをしたようにみえます。

治療法: 後天的な発症は原因(甲状腺機能低下症や、神経障害など)を取り除きます。

眼瞼内反

眼瞼内反

まぶたの皮膚が内側に向いてしまった状態です。 睫毛が内側に向いてしまうことで角膜や結膜を刺激し 涙がとても多く出たり、傷つけてしまいます。

治療法: 逆さまつげなどがひどいときは外科的な治療をおこないます。

麦粒腫

麦粒腫

まぶたにある睫毛の根元の脂腺が細菌感染などで化膿して腫れることです。 人でいうところの”ものもらい”です。

治療法: 抗生物質の内服、点眼をおこないます。

マイボーム腺腫

マイボーム腺腫

まぶたにあるマイボーム腺がイボ状に腫瘍化したものです。 多くは良性で、外科的な治療が有効です。

治療法: 外科的な治療が有効です。再発も多くあります。

マイボーム腺炎

マイボーム腺炎

マイボーム腺炎の閉塞や感染で炎症を起こした状態です。同時に数カ所発生することもあります。

治療法: 抗炎症薬と抗生物質の投与をおこないます。

ホルネル症候群

交感神経の伝達障害よって・瞬膜が突出(とびだす)・まぶたが下垂(垂れ下がる)・ 目が落ちくぼんだりした状態です。原因不明なことが多い疾患です。

治療法: 原因不明が多い、原因を特定できる場合はそれを取り除きます。

目の病気 (涙、強膜、結膜の病気)

流涙症

流涙症

涙が溢れでて、目の周囲の毛を変色させているいわゆる涙やけのことを示しています。原因として、涙の過剰な分泌、涙を排出する鼻涙管の狭窄や閉塞などがあります。

治療法: 鼻涙管の閉塞などは、洗浄等で解除をおこないます。

結膜炎

結膜炎

結膜が赤く充血して炎症をおこす病気です。
白目が赤いとか、まぶたの裏が腫れていることを指していることが多いです。
原因として、細菌、ウイルスの感染、異物、外傷、アレルギーなどざまざまな要因で起きます。

治療法: 原因がさまざまで、抗炎症薬、抗生物質の点眼をおこないます。

乾性角膜炎

ドライアイとも言われます。涙の分泌が減少したり、角膜表面の油層、水槽、ムチン層の3層構造のどこかで異常がおきたときに起こります。 目の表面から潤いがなくなる状態です。

治療法: 涙を分泌させるための免疫抑制剤の点眼をおこないます。

結膜下出血

結膜(白目)の血管が破れて、出血したもので、小さな点状なものから、班状、白目部分がべったりと赤く染まることもあります。

治療法: 二次感染を防ぐために抗生物質の投与をおこないます。

強膜炎

強膜炎

角膜は眼球の表面にある血管のない透明な膜です。
知覚神経が無数に分布しているので障害を受けると激しく痛みます。 症状として、目をショボショボさせる、目を閉じる、涙が流れるといった症状がでます。

治療法: 原因が不明のことが多いため、抗炎症薬の投与を行い治療を進めていきます。

目の病気 (角膜の病気)

角膜炎

角膜炎

角膜表面の透明な部分に血管が伸びてきます。

治療法: 血管新生を抑えるために、ステロイドの点眼などをおこないます。

色素性角膜炎

色素性角膜炎

角膜表面に黒い色素が沈着します。

治療法: 治療は難しいです

角膜外傷

角膜外傷

角膜に傷ができて、フルオルセイン染色で緑色に染まります。

治療法: 目に強い違和感があることが多いので、エリザベスカラーなどで、目を保護して、点眼をおこないます

角膜潰瘍

角膜潰瘍

角膜が白く濁りくぼみや穴ができています。

治療法: 重症のときは、まぶたを閉じる眼瞼フラップという処置を行い、状況によって保護用のコンタクトレンズを装着することもあります。

角膜ジストロフィー

片目、もしくは両目の角膜表面に白い斑点があらわれる病気です。
強い痛みを示すことがないので、進行してから気がつくこともあります。 遺伝的になりやすい犬種があると言われています。

治療法: 遺伝的疾患で、有効な治療方法はありません

類皮腫

目の表面から、毛が生えているように見える疾患です。 原因としては、胎児のときに、目の細胞の部位に皮膚の細胞が迷入したことにより 起きると言われてます。眼球などに刺激を与えるときは外科的な処置が必要です。

治療法: 角膜などを強く刺激する場合は外科的な治療をおこないます。

目の病気 (眼球内の病気)

ぶどう膜炎

虹彩毛様体の炎症である、前部ぶどう膜炎
脈絡膜の炎症である、後部ぶどう膜炎
全体の炎症である、汎ぶどう膜炎があります。

ぶどう膜に強い炎症がおこると、白目の充血、羞明、まぶたの痙攣、縮瞳などが 見られます。

治療法: ステロイドの点眼や、内服薬で治療を行う、再発も非常に多く、 緑内障の起こす原因にもなりうる病気です。

前房蓄膿

前房蓄膿

眼球内の前房(角膜と水晶体に挟まれた空間)の底部に膿汁がたまった状態です。 炎症で出現した白血球の沈殿したものです。激しい眼球内の炎症があったことを示しています。

治療法: 原因を取り除くための治療をおこないます。

前房出血

外傷によって、眼球に障害が起きたとき、毛様体や虹彩が傷ついて出血したときに、 前房に血液が浮遊し、しばらくすると沈殿します。

治療法: 基本的に安静が必要で。二次感染などを予防する治療をおこないます。

白内障

白内障 白内障

水晶体がなんらかの原因で白く濁った状態を白内障といいます。

治療法: 外科治療を行うことは有効で、網膜電位図などを使い、視覚があるか確認が必要です。 犬の場合術後の合併症などのリスクもあります。

原因:遺伝、糖尿病、加齢などで起きます。

核硬化症

中年期以降の犬猫で、水晶体の中心部が青白くみえることがあります。 核硬化症とよばれる老化現象で、視力を失うことはないので、白内障とは区別されています。

治療法: 老化現象で、視力を失うことはないので、治療は行いません。

緑内障

緑内障

目の中には眼房水という液体が満たされていて、この圧力(眼圧)によって、目の硬さ、 大きさをたもっています。 眼房水は絶えず循環していて、ある一定の量で保たれていますが、 さまざまな原因でたまりすぎることで、眼圧が高くなることにより、 痛み、視覚障害(失明)を起こす病気です。

治療法: 高眼圧が長く続くと失明するので、入院等で減圧剤の点滴などをおこない、 早急に眼圧の減圧を行わなければなりません。 その後も眼圧維持のため点眼、内服薬などで、眼圧を維持していく治療が必要です。

網膜剥離

網膜が定位置より分離してしまい、栄養供給が絶たれて、 視細胞が障害を受けて視覚が失われます。 原因は炎症、外傷、裂孔など多岐にわたります。

治療法: 外科的に治療を行っている施設もあるが、基本的に治療は困難です。 高血圧性網膜症高齢の猫で多く見られます。網膜剥離や網膜出血で視覚が失われます。

高血圧性網膜症

高齢の猫で多く見られます。網膜剥離や網膜出血で視覚が失われます。 腎不全、甲状腺機能亢進症、糖尿病などに続発して発症することがあります。
早期発見で回復させることが可能です。

治療法: 早期に高血圧を改善することで、回復することがある。 高齢の猫は、検診などで、早期発見が重要です。 早期発見で回復させることが可能です。

網膜変性症

網膜の血管が萎縮していくことで、栄養の供給が受けられなくなり視細胞が障害をうけ視覚が失われます。遺伝的疾患です。

治療法: 遺伝的疾患で、有効な治療法はありません。

目薬のさし方

指示された用法(回数、点眼量)を正確に守ってください。

目薬の容器の先は、目に触れないよに点眼してください。

数種類の点眼薬を使用するときは、間隔を5〜10分ほど開けてください、 続けて点眼すると、先のさした目薬を押し流すことになってしまいます。

点眼後は、目を気にしてこすってしまう場合がありますので、 10分ほど様子を観察してください。

※動き回れる床などで点眼することが困難な時があります。抱き上げたり、台などの上に乗せて動かないようにしてからおこなってください。

正面から、点眼をしようとすると多くは嫌がりますので、まぶたを上方に引くようにして、視界に入らないように後ろから点眼することをおすすめします。

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※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。

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