腫瘍科
腫瘍科とは
腫瘍とは、身体に過剰に増殖した組織塊のことを言います。
悪性腫瘍は、癌と肉腫があり、それを総称して <がん>とよびます。
中年をを過ぎたワンちゃん、猫ちゃんには、がん(悪性腫瘍)のリスクがあります。
がんは治るのか?
体に何かできものがある、口の中に何かできてる、最近お腹が腫れてるといったことで、心配されることがあると思います。
症状は時間が経過すれば、どんどん悪化していきます。
今だからできる治療があります。
今だから治せる<がん>もあります。
今だから、救える命もあります。
がんの特徴
特徴1 悪性度が低い<がん>から、悪性度の高い<がん>へ変化していくことがある。
特徴2 <がん>は転移する
- 腹腔内腫瘍→肝臓に転移しやすい
- 腹腔内以外の腫瘍→肺に転移しやすい
- 好発転移のある腫瘍
- 前立腺癌→骨に転移しやすい
- 肥満細胞腫→肝臓に転移しやすい
特徴3 <がん>は身体にどんな影響を与えるか
- 局所では、炎症や大きくなった組織が圧迫することで機能障害を起こす
- 腫瘍随伴症候群 (頚部のリンパ節が腫大することで呼吸不全を起こすなど)
- 末期には全身症状として 悪液質(炭水化物やタンパク質の代謝変化などが原因で栄養失調から衰弱する)を起こす
特徴4 <がん>で亡くなるということ
- がん性胸膜炎
- がん性腹膜炎
- 悪液質
- 臓器不全
- 大量出血
体表から確認できる悪性腫瘍
- 乳腺腫瘍
- 扁平上皮癌
- 皮膚型リンパ腫
- 肥満細胞腫
胸部 腹部などにできる悪性腫瘍
- 胸腺腫
- 肝臓癌
- 血管肉腫
- 消化管型リンパ腫
- 膀胱癌
- 甲状腺癌
血液検査などで発見される悪性腫瘍
- 白血病
- リンパ腫
- インスリノーマ
腫瘍が見つかるタイミング
- 健康診断
何か違和感を感じて来院検査で見つかる。 - 体調の変化
痩せてくる、下痢、嘔吐などの消化器症状がある、熱が高い - 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 細胞診
- 病理検査
悪性腫瘍の治療方針
やってみなければわからないのが<がん>治療です(重要です)。
- 費用をかけても治癒しないものもあります。
- それでも治療をするか決断が必要です。
- 何を目的に治療を行うかを決めることが必要です。
治療の目的は3つになります。つまり治療のゴールを決めます。
A 根治治療
がんを完全に治療することを目指す治療
B 緩和治療
根治できないが、がんと共存しながら質の高い生活維持することを目的にする治療
C 対症療法
がんにおいて起きる様々な症状にその都度対処していく治療。痛みの軽減や脱水の改善などをおこなっていく
当院は、病気の種類、症状の程度、期間、性格、生活環境、飼い主様のご希望などから、その子にあったオーダーメイドの治療方針をご提案させていただきます。
闘病には、ご家族のご協力が大切です。
健康管理、食事療法など、飼い主様の協力が必要になります。
そこで、病院のスタッフとコミュニケーションをとりながら、情報交換や、疑問解消が治療にはとても大切だと考えています。
がんの治療は、獣医師だけでは行えません。病気の本人のがんばりと、家族である飼い主様の協力、病院との連携が重要だと考えています。
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
||||||||
≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
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≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。