猫の診療
診療案内
猫ちゃんは、ストレスを感じやすい繊細な子が多いので、普段とはまったくちがった行動や性格になることがあります。
また、他の動物がいることでストレスを感じてしまう猫ちゃんもおおくいます。
そのため、できるかぎり快適にご来院・お過ごしいただけるよう、当院では、猫ちゃん専用の診察室、待合室、入院室をご用意しております。
猫ちゃんにとって落ち着いた環境作りに取り組み、気軽に獣医療を受けられるよう、取り組んでおります。
猫ちゃんは、とても我慢強いので、痛さや辛さなどを隠してしまいます。あきらかに症状が出てしまったときには、かなり病気が進行していることも少なくありません。
健康診断や食事の相談、爪切りなどで元気なときに来院していただき、病気の早期発見に取り組むことで、猫ちゃんにとって負担の少ない早期治療をおすすめしております。
Mix、 アメリカン・カール、 アメリカン・ショートヘア、 エキゾチック、 エキゾチック・ショートヘア、 シャルトリュー、 スコティッシュ・フォールド、 ソマリ、 ノルウェージャン・フォレスト・キャット、 ブリティッシュ・ショートヘアー、 ペルシャ、 ペルシャ(チンチラ)、 ベンガル、 ボンベイ、 マンチカン、 メイン・クーン、 ラガマフィン、 ラグドール、 ロシアンブルー、 日本猫、 その他
症例紹介
肘関節脱臼
3階のベランダから落下してしまった猫ちゃん。右の肘脱臼してしまいました。
腕の骨は先側の2本橈骨と尺骨がねじれるようにずれてしまっていました。
麻酔をした上で非観血的整復をおこないました。
外れていた肘の関節ははまりました。
周囲の靭帯などは炎症をおこしているので腫れています。
整復後5日まだ腫れは残ってますが、右前足をついて歩けるようになりました。
柔軟で飛び跳ねることの多い猫ちゃんですが、落下事故での肘関節の脱臼もしばしば起こります。
歩きづらそうにしてたり、極端に動かなくなるなど、いつもと違う様子が見られましたらお気軽にお伝えください。
糖尿病
症例1
8歳の去勢したオスの猫ちゃん。最近、どうも尿量が多い、食事をやたらに欲しがるということで健康診断を希望で来院されました。
血液検査で、血糖値が439mg/dl(正常値70〜148mg/dl)
尿検査で、尿糖が++(500mg/kg) ケトン+(10mg/kg)
糖尿病が疑われ、ケトン血症になってました。
すぐに、点滴とインシュリン注射による治療を開始して、3日ほどでケトアシドーシスが改善されました。
現在もインシュリンの注射を1日2回行い、治療を続けています。
糖尿病性ケトアシドーシス
体内のインシュリンが不足したり、作用が抑制されると、血中のブドウ糖が代謝できなくなり、高血糖になります。
足りないエネルギーを確保するために、脂肪の分解がされます。
そのときに発生するのがケトンです。
ケトンが出現すると血液は酸性に傾きます。
ケトアシドーシスが進行すると昏睡などの重篤な症状を起こします。
症例2
14歳の避妊したメスの猫ちゃん。食欲がなく、かなり痩せていまし、嘔吐、大量の排尿をしていて、ぐったりした状態での来院でした。
血糖値が501mg/dl、尿検査で、ケトン+++(100mg/dl)
重度の糖尿病性ケトアシドーシスでした。
入院治療で、7日間点滴とインシュリン注射による治療でケトアシドーシスが改善されました。
退院後も、点滴、インシュリンの注射の治療を続けています。
糖尿病は完治する病気ではありません。
食事やインシュリンの投与など毎日のケアが必要になります。
いかに生活の質を維持するかを目的とした治療になります。
上記猫ちゃん達は、ご家族の協力でとてもいい状態で毎日をすごせています。
インシュリン
インシュリン(プロジンク)
尿検査
尿検査 ケトン+
子猫の結膜炎、結膜浮腫
猫ちゃんは結膜炎を発症すると、どうしても前足でひっかいてしまい、どんどん赤く腫れてしまって目が開かないといった状態になることが多いです。
症例1
保護した子猫 メス、保護したときから目が開いてなかったとのお話でした。
結膜が腫れていて、目がくっついたように開かなくなっていました。
どうしても気にして左目を掻いてしまうため、カラーをして目を保護しました。
1日数回の点眼と、抗生物質の飲み薬で、約3週間ほどで、腫れがひきました。
来院時
2週間後
完治
症例2
飼い主さんが保護したその足でつれてこられた子猫 オスです。
元気があり、院内で食事を与えると食欲旺盛でした。
点眼と抗生物質の飲み薬で治療を開始しましたが、帰宅後かなり目をひっかいていたため、カラーをつけて2週間ほどで腫れも引き、目が開きました。
来院時
3週間後
結膜炎の原因として、クラミジアなどの細菌感染のほか、猫風邪といわれれる、カリシウイルスやヘルペスウイルスの感染症、異物などで傷がついてなど様々です。
特に子猫など体力がなかったり、長い事放置されていると失明やまぶたの癒着などが起きることがあります。
同居猫に感染することもあるので、早めに治療を開始することをおすすめしております。
口内炎(潰瘍性口内炎)
猫ちゃんは、なかなか口内炎が治らず食事ができなくなってしまうということが、たびたびあります。
13歳の避妊した女の子の猫ちゃんです。
数年前から、口内炎で口が痛くなり、ステロイド投与で、軽減して、また悪化してを繰り返していたとのことです。
また、口からの投薬が家でできないとのことでした。
ステロイドやインターフェロンの投与で、食事が一時的にできるようになりますが、痛くなって食べれないということを繰り返していました。
痛がるため、中々口の中を見せてくれなかったのですが、 確認したところ臼歯がぐらついていたり、歯石もかなり付着していたため、麻酔下で抜歯を行いました。
その後もインターフェロンの治療を継続しました。
抜歯時
1ヶ月後
現在も突然口を痛がりはじめ、食事をしなくなることがあるそうですが、その間隔は以前よりはかなり少なくなったとのことです。
潰瘍性口内炎の原因は多くは不明です。免疫異常、代謝異常、栄養障害、感染症など様々なことが考えられます。
ただし、歯周病から歯肉炎になり、口内炎に進むことが多いように思われます。
歯石や歯肉炎がないか日頃からの確認も重要です。
診療風景
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
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≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
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≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。