爬虫類の診療
診療案内
爬虫類では、ヘビ、カメ、トカゲ、カメレオン、イグアナ、トカゲモドキなどの診察をおこなっています。
爬虫類の多くは、食事、温度など飼育環境が体調や免疫力に大きく影響します。
動画、写真や記録で飼育環境や飼育下での行動を教えていただけると診療に有効な情報になります。
また、野生採取された個体などは検便をすることもお勧めします。
来院の際には事前に動物種や症状などをご相談いただけると助かります。
ギリシャリクガメ・ クサガメ・ ケズメリクガメ・ ヒョウモンリクガメ・ ミシシッピーアカミミガメ・ ミシシッピニオイガメ・ ヨツコビリクガメ・ ロシアリクガメ・ マライヤンブラッドパイソン・ メキシカンブラックキングスネーク・ アルバーティスパイソン・ ボールパイソン・ ブルスネーク・ コーンスネーク・ カメレオン(カーペット)・ ジャクソンカメレオン・ ヒョウモントカゲモドキ・ ローソンアゴヒゲトカゲ・ テグー・ ニシアフリカトカゲモドキ・ フトアゴヒゲトカゲ・ その他
症例紹介
ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全
※ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の脱皮不全
爬虫類は脱皮を繰り返して大きくなります。
ヒョウモントカゲモドキは2週間に一回ほど脱皮します。脱皮が起きそうになると、体の色が全体的に白っぽくなります。夜行性なので、多くは夜に脱皮をします。
その際に、湿度が不十分だと、脱皮不全を起こしてしまします。
(下記写真の矢印と◯が皮が残っているところです)
指先などは、古い皮が残っていると、壊死などの原因になることもあるので注意をしなければなりません。
治療として30度中盤ほどので、温浴をして、古い皮をふやかして、優しく綿棒などで、注意深くはがしていきます。
顔に残った場合、多くは目の中にも残っています。
《目が開きにくい》
《処置後、目が開くようになってます。》
冬場はケージ内を加湿しても、部屋自体が乾燥していると、思いのほか湿度が下がります。ケージ内だけでなく、お部屋の湿度にも注意することが大切になります。
ミシシッピーニオイガメ 異物誤飲 脱肛
体長5cmほどのミシシッピーニオイガメが、1日前よりお尻から何か出ているとのことで来院。
数ミリほど、肛門が飛び出して戻らなくなっていました。
何度か押し戻してみましたが、異物があったようなので、マイクロブラシでとりだしてみると、水槽などの水に浮かす装飾品がつまってました。
3mmほどのやや弾性のあるゴムのような素材でした。
水棲、陸棲どちらのカメも床材やこういった小物を食べ物と間違えて食べてしまうことがあります。充分に気をつけてください。
マウスロッド 口内炎(ミツユビハコガメ)
食欲不振で来院しているミツユビハコガメさんです。
数週間通院で、一度食欲がでたのですが、食欲廃絶してしまいました。
口腔内をみたところ、マウスロッドの症状がみられました。
チーズ状の膿と粘液がでる口内炎です。
《口を開いているミツユビハコガメ》
他の爬虫類にもよくでる症状で、食餌や飼育環境の変化には充分に気をつけていても発生することがあります。
《口を開いているコーンスネイク》
テグー(トカゲ)の脱肛
テグーは大柄のトカゲです。
この子は大きな硬い便が肛門付近でつかえてしまい、かなりいきんだのか、腸が反転して肛門から出てきてしまいました。
来院時も、何回も排便しようといきんでしまい、そのたびに痛がってました。
まず、つまっていた便を細かく砕きながら、取り出すことができました。
外に出ていた部分をきれいに洗浄し、高濃度溶液で収縮させて、反転して押し戻すことができました。
リクガメなどでも時々起こります。原因は様々ですが、消化不良、寄生虫などが原因として考えられます。
脱肛や脱腸は経過時間が長いほど壊死をしてしまいます。
発見したらなるべく早く対処してあげましょう。
全身の状態
脱肛部位
診療風景
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
||||||||
≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。
時間/曜日診療 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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≪ 午前 ≫ 9:00〜13:00 |
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≪ 午後 ≫ 15:00〜18:00 |
※予約優先
※感染防御の観点から診療時間を変更させていただきます。