東京都昭島市中神町1377-3(「天王橋交差点」近く「昭和記念公園」近く「スーパーたいらやの隣り

皮膚科

皮膚病とは

皮膚病は、ワンちゃんネコちゃんと生活していると、見てすぐにわかる異常です。

毛が抜ける、毛ヅヤが悪くなる、痒がる、できものや湿疹ができる、皮膚が赤くなる、黒くなるなどです。

忘れがちなのですが、皮膚は体の中で一番大きな臓器のです。

皮膚の変化は体全体の調子を表す重要なサインなのです。

初発年齢

一部の皮膚疾患は特定の年齢で好発しやすい傾向があります。

6ヶ月未満

・毛包虫症 ・皮膚糸状菌症 ・若年性蜂窩織炎 ・組織球腫 ・先天性皮膚疾患

1〜3歳

・アトピー性皮膚炎 ・原発性脂漏症 ・組織球腫

6歳以上〜

・副腎皮質機能亢進症 ・甲状腺機能低下症 ・皮膚腫瘍 ・全身性疾患の皮膚症状

好発部位

下記の表を左右にスクロール(⇔)すると体幹や脚部の好発部位もご覧いただけます。

頭部 体幹 脚部
眼瞼周囲 口唇周囲 鼻梁 背中
側腹
腹部 腋窩 鼠蹊部 外陰部 肛門周囲

指間
前肢
後肢
<表面性膿皮症>
化膿性外傷性皮膚炎
<表面性膿皮症>
間擦湿
<表在性膿皮症>
表在性細菌性毛包炎
<深在性膿皮症>
肢端舐性皮膚炎
<深在性膿皮症>
皮下膿瘍
<真菌症>
皮膚糸状菌症
<真菌症>
マラセチア感染症
<寄生虫疾患>
毛包虫症
<寄生虫疾患>
マダニ感染症
<寄生虫疾患>
疥癬症
<寄生虫疾患>
耳ヒゼンダニ症
<アレルギー性皮膚炎>
アトピー性皮膚炎
<アレルギー性皮膚炎>
食物アレルギー性皮膚炎
<アレルギー性皮膚炎>
ノミアレルギー性皮膚炎
<猫アレルギー性皮膚炎>
好酸球性肉芽腫
<猫アレルギー性皮膚炎>
粟粒性皮膚炎
<免疫介在性疾患>
天疱瘡
<免疫介在性疾患>
皮膚エリテマトーデス
<免疫介在性疾患>
若年性蜂蚊窩織炎
<脂漏症・角化亢進症>
脂漏症
<内分泌(ホルモン)疾患>
副腎皮質機能亢進症
<内分泌(ホルモン)疾患>
甲状腺機能低下症
<内分泌(ホルモン)疾患>
雄エストロゲン過剰症
<内分泌(ホルモン)疾患>
雌エストロゲン過剰症
<非炎症・非内分泌脱毛>
パターン脱毛
<腫瘍>
皮膚型リンパ腫
<腫瘍>
肥満細胞腫
<腫瘍>
扁平上皮癌
<腫瘍>
組織球腫

症状(臨床パターン)

脱毛

(巣状,多巣性,限局性,汎発性,びまん性,対称性)

多巣脱毛

限局性

びらん性/潰瘍性

(原発病変または、自傷性)

びらん

潰瘍

結節性

(炎症性または腫瘍性)

湿疹

(丘疹/膿疱性痂皮性)

脂漏

(鱗屑・皮脂)

鱗屑

色素性異常

掻痒

(かゆみ)

紅班

皮膚病の種類

膿皮症(細菌性皮膚疾患)

皮膚の上で菌が異常繁殖して膿を排出している状態です。

発症部位で分類できる。

表面性膿皮症表皮

(最上部にある角質で発生している)

皮膚表面が化膿した状態です。かきむしるなどの外傷で、皮膚表面の角質層が破壊されて起こります。

表在性膿皮症

(毛包とそれにつらなる表皮で発生)

単に膿皮症といったときは、この病態を指します。症状は、痒み、斑状の脱毛、丘疹、膿疱などです。

深在性膿皮症

(毛包全体、真皮、皮下組織に発生)

皮膚の深部に発症して、治療は困難な状態です。寄生虫や外傷が原因となる可能性があります。

真菌症

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌によっておこる感染症です。

マラセチア感染症

マラセチア属の酵母菌の皮膚感染症です。湿った皮脂の多い、部位腋窩や鼠径部などに増殖します。過剰な皮脂産生や紅斑、皮膚の肥厚などをおこすことが多いです。慢性化すると色素沈着と苔癬化を起こします。耳道での感染は外耳炎の原因となり、多くで外耳道の肥厚を起こします。

多くは他素因が引き金になっているので、原因の治療とシャンプーなどの外用薬でのコントロールをおこないます。

寄生虫疾患

疥癬(ヒゼンダニ症)

※犬、猫、鳥、ハリネズミ

皮膚にセンコウヒゼンダニが寄生することで強い痒みをともなう皮膚炎をおこします。

犬の場合は、ひじ、かかと、目の周囲、耳介などから、全身に広がります。

非常に感染性が高い病気です。

治療は、駆虫薬が有効です。

マダニ感染

※犬、猫

 

皮膚に寄生し、吸血します。吸血中を無理に取ろうとすると、口の部分が残ってしまい、異物反応をおこすことがあります。また、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などを伝播することが報告されています。

多くの駆虫予防薬がありますので、投与をすることをおすすめします。 また、吸血中のマダニを外すときは動物病院にご相談ください。

毛包虫症(ニキビダニ症)

※犬、猫、ハムスター

遺伝的な問題や、免疫不全で、ニキビダニ(Demodex)の寄生によって起きる皮膚疾患。

症状は、単純な斑状の脱毛から、鱗屑、命に関わる敗血症をともなう重度な潰瘍まで様々です。

治療には、イベルメクチンほか、フルララネル(ブラベクト)などの駆虫剤が有効です。

耳疥癬(ミミヒゼンダニ症)

※犬、猫、フェレット

外耳炎をおこす主要原因の一つです。挽いたコーヒー豆のような暗色の乾燥した耳垢が大量に生じます。強い痒みを伴います。 

アレルギー性皮膚炎

免疫反応:身体に有害なもの(ウイルスや細菌など)が入ったときに「抗体」ができて、それらを排除、攻撃する体の防御反応です

アレルギー反応:身体に無害がないもの(食物や花粉など)に対して「抗体」ができてしまい攻撃してしまう免疫反応を”アレルギー反応”といいます。

アレルギー性皮膚炎:本来無害である、食物や花粉、ハウスダスト、チリダニなどに接触した時に皮膚が赤くなったり、強い痒みがでたり、湿疹や結節ができたりする皮膚炎を”アレルギー性皮膚炎”といいます。通常では3歳未満ではアレルギー性皮膚炎は少ない。

アトピー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎の中で、「3歳未満で発症」「飼育環境の多くが室内」「初発時は丘疹がない」「痒みがある」「前肢、耳介に病変がある」「体幹部の背中に病変がない」などの条件をいくつかみたすものをアトピー性皮膚炎といいます。  

皮膚の表面の角質にはに異物を入れないようなバリアー機能があります。   

このバリアー機能に異常があり、体に無害なものに対しても「抗体」を作りやすくなります。

奇妙な皮膚(バリアー機能の異常がある皮膚)をもっているため、若齢で、アレルギー性皮膚炎がおきやすくなります。

発生部位は主に、肢端、腋窩(脇の下)目の周囲、口の周囲、両耳にみられることが多い。

※アトピー:語源はギリシャ語で「奇妙な」「不思議な」の意味

《 治療 》痒み、炎症を抑える対症療法と、皮膚のバリアー機能を改善を目的とした治療、質改善を目指す治療などがあります。

食物アレルギー性皮膚炎

本来無害な食物にたいして「抗体」をつくりアレルギー反応がおきてアトピー様の皮膚炎をおこします。

季節性がなく通年症状がでる。診断は、除去食試験にておこないます。

ノミアレルギー性皮膚炎

とても強いかゆみがある。単にノミに咬まれることで湿疹ができることもあれば、フケや脱毛を伴う丘疹や、かさぶたができることもある。場合によっては、脂漏症のような反応をしめすこともある。1歳以上の犬猫に発症し、春から夏にかけてノミの発生季節と一致して発症する。

《 治療 》ノミの刺咬を予防することが何よりも重要です。駆虫予防薬を使用しましょう。

猫のアレルギー性皮膚炎

好酸球性肉芽腫

口唇部に潰瘍ができたり、腹部に脱毛を生じたり、指の間が赤くなったりした症状です。

皮膚にさまざまな刺激や、過剰に舐めることや、寄生虫、アレルギーが原因と言われてますが原因が不明なことも多い

粟粒性皮膚炎

小型のかさぶた状の病変で、なでると皮膚全体に砂粒のような点状の隆起が感じられます。

過敏症や皮膚糸状菌症、外部寄生虫などが原因でおきます。

《 治療 》ステロイドに非常に良い反応を示します。

免疫性疾患

天疱瘡

自己免疫疾患で犬、猫いずれにも発生します。

症状は痒みがあり、大型の膿疱と痂皮(かさぶた)、二次的に膿皮症がしばしば伴います。

症状が重くなると、びらんや潰瘍、大量の滲出液がみられます。

免疫抑制剤を使用して、症状をコントロールすることを目的に治療します。

皮膚エリテマトーデス

自己免疫疾患で、猫よりも犬に多く発生します。

症状は、色素脱失、紅斑、びらんや痂皮が、緩やかに進行していきます。

紫外線が病状の悪化に関与しているとかんがえられる。

保護クリームをしようして、紫外線を防ぐことがとても重要です。

若年性蜂窩織炎

主に子犬で発生する、無菌性の可能性肉芽腫反応です。

ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、ダックスフントに多い免疫疾患です。

口唇、眼瞼、陰部などが、赤く腫れ、浮腫を起こします。顎下リンパ節の腫脹や、両側性の可能性外耳炎をおこすこともあります。

治療は、ステロイド、抗生物質の投与が必要です。

ホルモン性疾患

副腎皮質機能亢進症

  

クッシング症候群として知られています。下垂体腺腫もしくは副腎腫瘍により、副腎刺激ホルモン過剰分泌によって、コルチゾールの過剰症がおきます。多量にステロイド剤を投与したときも同様な症状がおきます。

皮膚症状として、皮膚の菲薄化、腹部膨満、多数の面皰、びまん性の左右対称の脱毛などがおきます。

トリロスタン投与による治療、腫瘍が切除可能であれば、外科手術をおこなうこともあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの産生低下よって生じる内分泌疾患です。

皮膚症状は、被毛粗剛、びまん性脱毛、肥満傾向、耳炎などがおきます。

治療法として、甲状腺ホルモンであるサイロキシンを投与で治療します。

雄エストロゲン過剰症

高齢の雄犬で精巣腫瘍のセリトリー細胞腫でエストロゲンが過剰産生することで発症する。

びまん性の脱毛が頸部や体幹部、臀部におきて、被毛が粗剛、脂漏症などがおきる。

睾丸摘出の去勢手術をおこなうことで根治可能です。

雌エストロゲン過剰症

雌犬で卵巣嚢胞、卵巣腫瘍などで生じる。側腹部や会陰部、腹部に進行性の脱毛をおこります。脂漏症や、陰部や乳頭の過形成がおきることが多いです。

避妊手術をおこなうことで、数ヶ月で改善していきます。

角化異常 脂漏

脂漏症・角化亢進症

過剰な鱗屑(フケ)および過剰な皮脂産生のいずれか、または両方がおきることです。

原因は不明、もしくは先天的疾患と考えられている。老齢性の角化亢進症、ビタミンA反応性皮膚症、魚鱗癬なども含まれます。

治療は、重症度に応じて角質溶解、角質軟化、シャンプーなどで薬浴をおこなうことで、コントロールしていきます。ビタミンAが有効な症例もあります。

非炎症・非内分泌性脱毛

パターン脱毛

一部の犬種、猫種におきます。成年早期に発症する傾向があって、耳介外面、耳介前部、臀部、腹側頸部、胸部、大腿尾側正中、腋窩などの、特定の部位の被毛が消失します。

ミニチュア・ピンシャー、ダックスフント、チワワなどで多く認めます。

腫瘍

腫瘍性疾患は非常にさまざまな外観を示します。確定診断には、臨床的な特徴以外にも、細胞診、病理組織学的診断が必要になります。

皮膚型リンパ腫

表皮にリンパ球の腫瘍性増殖がみられます。慢性皮膚炎(アトピー性皮膚炎など)があった動物が8歳以上で発症することがある。口唇部など粘膜皮膚移行部や顔面に発生して全身に広がることもある。

肥満細胞腫

 

猫よりも犬に多く発症します。さまざまな外観をしめす腫瘍です。急激な大きさの変化と強い炎症による掻痒が起きることがあります。

扁平上皮癌

日光に長時間当たると腫瘤、または潰瘍病変が生じることがある。白色の動物に多い腫瘍で、おもに被毛の薄い部分に発生する。白い猫の耳介先端および鼻など日光の当たりやすい部分にできやすい。

組織球腫

良性の腫瘍です。直径1cmほどの隆起した赤色の結節および紅斑が特徴的である。鼻口部、四肢、耳介に好発します。

検査の種類

顕微鏡による検査

《 耳垢検査 》
ミミヒゼンダニといった寄生虫やマラセチア酵母菌の確認などをおこなう。
※犬猫フェレット

《 被毛検査 》
皮膚の病変患部の毛を数本抜いて、顕微鏡にて診断する。真菌の感染や毛包虫などが確認できる。また毛根の状態で毛周期の確認などもおこないます。
※犬猫ハムスター

《 皮膚掻爬検査 》
皮膚表面をメスなどで削っておこなう検査。皮膚に潜り込んでいる、ヒゼンダニ(疥癬症)などを確認する。
※犬猫ハリネズミ、小鳥

《 スタンプ染色検査 》
病変部の潰瘍などの漿液や分泌物などをスライドガラスにスタンプして染色しておこなう検査。炎症の種類(例えば好酸球性肉芽腫など)や腫瘍なのかなどをしらべる検査。

病理検査・病理組織検査

皮膚病変とその周囲の正常と思われるところを切除して、病理検査をおこなう。皮膚の腫瘍や、自己免疫疾患などを診断するためにおこなう検査です。

培養検査

《 細菌培養検査(薬剤感受性検査も含む) 》
細菌感染が疑われる皮膚疾患で、耐性菌などが疑われるときなど難治性の感染時に、皮膚病変から細菌を採取して、培養と効果のある薬剤を判定する検査です。

《 真菌培養検査 》
皮膚糸状菌の感染が疑われる病変付近の被毛、痂皮などを特殊な培地に入れて2週間ほど培養する。病原性の皮膚糸状菌が培地の色を黄色から赤色に変化させることを利用した検査です。

血液検査

《 ホルモン検査 》
副腎ホルモン測定検査:副腎皮質ホルモンであるコルチゾールを測定します。副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)副腎皮質機能低下症(アジソン病)の診断のため測定します。
甲状腺ホルモン測定検査:甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)遊離サイロキシン(FT4)の測定をおこないます。犬では甲状腺機能低下症、猫では甲状腺機能亢進症が疑われるときにおこないます。

《 血液生化学検査 》

アレルギー検査

《 抗体検査 》
犬アレルギー検査:犬の環境アレルゲンに対する抗体を測定します。主にアトピー性皮膚炎の診断などでおこなわれます。

皮膚の治療法

治療目的

完治を目指す治療

皮膚の感染症(細菌、真菌、ノミやダニの寄生)の治療など完治がみこめる治療です。

完治はできないが、症状の悪化を抑える治療

アレルギーや自己免疫疾患などで、痒みや炎症などを抑える対症療法などです。

皮膚のコンディションを良い状態で維持する治療

副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患や、脂漏症やドライスキンなどの体質的な問題を改善した後、その状態を継続させるための治療です。

治療方法

皮膚病は、症状が似ている場合でも原因が異なることが多い病気です。 また、複数の原因がある場合や、二次的にでる症状などもあります。

などがあります。状態や重症度によって最も適した組み合わせで治療をおこないます。
また飼い主さんの希望にあわせて、オーダーメイドの治療を目指しています。

あだち動物病院
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時間/曜日診療
≪ 午前 ≫
9:00~13:00
≪ 午後 ≫
16:00~20:00

水曜午後は14:00~17:00
※月・火・金・土の13:00~16:00は手術、往診、予約診療時間

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